お通夜の晩に、ご家族やご親族だけ残っていつまでも故人を偲びながら寄り添う光景は、映画やTVドラマで見る光景です。しかし、本当に通夜の晩に泊まる事が必要な事のかと、疑問に感じている方もいると思います。
今の時代、葬儀の形式も多様化し、「通夜の晩に泊まる」ことはケースバイケースと言えます。そこで、どのような時に宿泊するのかが判れば戸惑うことなく対応できます。そこで今回は、「通夜の晩に泊まる」場合の注意点とマナーについてご紹介します。
通夜で宿泊が可能な人は?親族だけ?友人はNGですか?
通夜の晩に宿泊する方は、特別な事情がない場合には配偶者の方やお子さん、お孫さんなどです。特に泊まるのは誰かという決まりごとはありませんので、故人とご友人や同僚の方など、親族以外の方でも、故人と生前に親しかった方で誰にも邪魔されずに最期のお別れをしたいという方ならどなでも宿泊の対象となります。
民間、公営を共に葬儀場の場合に宿泊する為の専用の部屋を設けている施設もあります。部屋の大きさや設備、宿泊できる人数などは各葬儀場によって千差万別です。
また、葬儀場で宿泊する場合、実際に寝泊まりする部屋はご遺体が安置されている場所から離れている場合が多いと思います。家族や親族で生前の思い出話に花を咲かせることも、故人に対して良い供養になることでしょう。
通夜の晩に宿泊する際、必要な持ち物を紹介
通夜の晩に泊まる際、必ず泊まる前に持ち物の確認が必要です。まず1番に必要な物は、葬儀の際に必要な数珠などです。また男性・女性を問わず最低限のアメニティも必要です。故人の傍に寄り添うといっても、ずっと棺の傍と言う訳ではありません。
翌日は告別式などが控えていますので、翌日の葬儀に必要な物は必ず通夜の泊まり込み時に持参する事が大事です。翌日の葬儀の中、慌てない為にも大事な事なので、宿泊の際に必要な持ち物を記載しますので参考にしてください。
数珠は必ず持参しておきましょう
葬儀で1番必要なものは数珠です。もちろん宿泊の最中は必要ありませんが、翌日の葬儀に必要となります。ご自宅が近ければ、翌朝取りに帰ることもできますが故人をお見送りする場である葬儀の常識から言えば非常識な行動です。また、通夜から葬儀までは想像以上に多忙を極めます。故人に近い身内なら来客対応などに追われます。ほぼ徹夜明けの体で自宅に取りに帰って葬儀に参列するのは現実的ではないでし、初めて葬儀に参列するプレッシャーなど、想像できない程に疲労をされていると思います。
また数珠は厄除け、お守りとしての役割も担っています。 数珠を手元にする事で、故人を様々な邪気からお守る意味合いにもなるで宿泊の際は必ず持参する事が大事です。
着替えを用意しましょう
旅行と同様に着替えも必要です。通夜は喪服で参列する場合が殆どですが、その喪服は翌日の告別式などの葬儀でも着用します。なので宿泊する部屋で着用する服を準備する事をお勧めします。通夜で疲れた体を少しでも労わる楽な服装を選びましょう。
また、男性・女性ともに喪服のままでいると喪服がシワになったり、飲食などで汚れたりする心配もあります。翌日の葬儀の身だしなみを整える事も考えましょう。普段、自宅で着用してるような服を用意すると良いでしょう。故人に付き添う時間はプライベートな時間といえます。無理をせず故人を偲びながら、翌日に控えた葬儀の為にも疲れがとれる楽な服装をお勧めします。
葬儀場や葬祭ホールには入浴設備がある所もございますので替えの下着、靴下なども忘れないようにしましょう。女性は動く事が多い分、痛む事もありますので予備の黒いストッキング多めに用意する事も大事です。
アメニティグッズは必ず持参しましょう
常識的な事ですが実家や自宅でない限り、必要最低限のアメニティグッズは持参しましょう。具体的には歯ブラシや洗顔フォーム、タオルなどです。男性ならひげ剃りも必要でしょう。女性ならメイク道具です。
通夜が自宅だとしても喪主の方が宿泊する他の方の分まで準備する余裕はありません。斎場の場合、ホテルや旅館と異なり宿泊用の設備はありますがアメニティはないことが殆どです。また、公営の斎場の場合、周囲に何もない場所に作られている事が多いので持参するのを忘れますと近くのコンビニなどで買う事もできないと言った事もあります。
宿泊する際の注意するポイント
通夜の晩に宿泊する場合に注意することがあります。葬儀場によっては宿泊設備などがなく宿泊する事ができないこともあるからです。泊まる準備をして参列しても泊まれない場合もあります。事前に喪主の方などに確認することが大事です。また宿泊設備やアメニティも葬儀場によって大きく異なります。宿泊設備が充実していない場合は、葬儀場に近いホテルなどの宿泊施設を利用するのも選択肢です。