葬儀は何事もつつがなく進行することが理想ですが、実際にトラブルが起きてしまう可能性も考えられます。葬儀の費用問題・親族間トラブルなど、様々な要因がありますので、主な事例も併せて
今回の記事では、葬儀でのトラブルを回避・対処する方法について詳しくご紹介致します。
代表的なトラブル事例~葬儀の費用問題~
消費者トラブルの相談窓口である国民生活センターによると、葬儀に関するトラブルは毎年多数報告されているそうです。依頼する方の知識が乏しいとトラブルが起きやすい傾向にありますので、実際によく相談されている代表的なトラブル事例と併せてトラブルの回避・対処法の知識を蓄えておきましょう。
- ■事例1:葬儀後に高額な追加料金が発生
- □こちらが最も多いトラブルとされています。最初に提示された金額に葬儀を進める上で必要不可欠な費用が入っておらず、葬儀後に多くの追加費用が発生してしまうというケースです。安いと思い依頼した葬儀プランの内容をよく見てみると、葬儀に必須な項目が別途費用として小さく注意書きをされていることがあります。葬儀の知識をもたない方に対し、分かりにくい見積りや追加前提の葬儀プランを提示する葬儀社には気をつけましょう。
※アクセル社では、所沢市斎場や所沢市近郊の公営斎場、その他葬祭会場、ご自宅などで執り行える追加料金の心配がない火葬式、1日葬、家族葬の各種お葬式プランをご用意しております。見積り金額と請求金額が大きく異る事が当たり前とする葬儀業界の悪習を排除した自信を持ってお勧め出来る明瞭会計プランをご案内しておりますので安心してくださいね。 - □こういったトラブルを回避する為には、葬儀に必要な物品やサービスが見積りやプランに含まれているかを事前に確認しましょう。確認しておきたい項目は3つに分けられます。まずはご遺体を火葬する際の施設利用料である「火葬場利用料金」です。火葬場はどの地域も有料となります。火葬費用は葬儀を執り行う地域や火葬場の運営元により料金設定が異なるので注意しましょう。次に病院で亡くなった場合は病院から安置場所への搬送と安置場所から火葬場までの少なくとも2回の搬送を行いますので、2回分の「搬送費用」を確認しておきましょう。さいごに「ドライアイス」です。人が亡くなった場合には死亡時刻から24時間経過しないと火葬ができないことが法律で定められています。それまでご遺体を安置する必要があるため防腐処置としてドライアイスを使用する必要があります。
- ■事例2:葬儀費用を香典で支払うつもりが予想より金額が集まらなかった
- □会葬者からいただいた香典で葬儀費用を支払えると思い葬儀を行ったところ、予想より香典の金額が集まらなかったというケースがあるようです。香典で葬儀費用を全て賄うというのは現実的には難しいです。一般会葬者の香典の相場は3千円~1万円程度と言われていますが、会葬者の年齢や故人様との関係でもその金額は変化しますので、予想計算を行う際にそういった知識がないとこのような事態になるケースが多いです。
- □こういったトラブルを回避する為には、香典で葬儀費用をまかなうことは難しいと理解した上で、葬儀費用の自己負担額を減らすことに注力すると良いでしょう。参列者の人数を抑えた家族葬を選ぶという方法があります。家族葬とは親族や親しい方のみを招いて行う形式の葬儀です。少人数で行う為、飲食・接待費がほとんどかからず、葬儀費用を大幅に抑える事ができます。また参列者の対応に追われることもなく、故人や親しい方とでゆっくりと過ごすことができます。
- ■事例3:病院から紹介された葬儀社
- □病院から紹介された葬儀社を選択した際に、葬儀内容が良くなかった・高額な葬儀代を請求されたといったトラブルはよく聞く事例です。ご家族が亡くなった悲しみの中で葬儀社を探す心の余裕がなく、病院から紹介された葬儀社と安易に契約してしまい、残念なことにその葬儀社がいわゆる「足元を見る」会社であったということが原因だと考えられます。
- □こういったトラブルを回避する為には、事前に信頼できる葬儀社を決めておくことがおすすめです。すでに決めている葬儀社があれば、病院からすすめられた葬儀社と安易な契約を交わす必要はありません。また事前に葬儀社が決まっていなくても病院がすすめる葬儀社に不安を感じるようでしたら、丁重にお断りしましょう。
- ■事例4:葬儀費用の積み立て
- □こちらは「互助会」での葬儀費用の積み立てに関するトラブルです。互助会は毎月数千円を5~10年間かけて積み立てることで葬儀費用を積立金から賄うシステムです。立派な葬儀会館や会員割引が利用できる利点がありますが、実際には葬儀費用が積立金を超えるケースが多いです。
- □こういったトラブルを回避する為には、互助会に入るのであれば積立金の契約内容をしっかり把握しておきましょう。また、互助会では式場利用料や祭壇費用が高額な場合が多いので、他社と比較して適切な金額の葬儀プランを選ぶようにしましょう。
また、この互助会を解約する際に高額な解約金の請求や解約に応じてくれないといったようなトラブルもあるようです。このようなトラブルを避けるには、互助会には安易に入会せずに互助会のシステムに納得した上で入会することが大切です。また解約の申し出になかなか応じてもらえない場合はお住まいの地域の消費者センターに相談することも対策のひとつです。
代表的なトラブル事例~親族間トラブル~
一般葬や家族葬・密葬など、時代の変化にともない葬儀の形式も多様化してきています。親族の方が多ければ多いほど多種多様な価値観がありますので、それぞれが希望するお葬式の形式も異なってくるでしょう。葬儀を行うにあたり、親族間でトラブルに発展してしまうことも多々あります。親族間でのトラブルを防ぐためには、具体的なトラブルの事例とその対処方法をあらかじめ想定しておくと対策がとれるでしょう。
- ■事例1:葬儀形式の認識違い
- □一般葬や家族葬・密葬など、時代の変化にともない葬儀の形式も多様化してきています。親族の方が多ければ多いほど多種多様な価値観がありますので、それぞれが希望するお葬式の形式も異なってくるでしょう。またお焼香する際の順番について後から不満を言われることもあるかもしれません。このようにお葬式の形式に対する認識の違いによって、親族間でトラブルに発展してしまうことは大いに考えられます。
- □こういったトラブルを回避する為には、事前にお葬式について、喪主の経験のある身内の話を参考に親族同士で相談すると良いでしょう。「どのような形式のお葬式にするのか・焼香の順番はどうするのか」などをしっかり話し合うことで親族の方全員が納得のいくお葬式を執り行うことができます。
- ■事例1:葬儀費用の支払い
- □葬儀費用を誰が支払うのかといった金銭的なトラブルも少なくありません。葬儀費用は一般的には喪主を務めた家が支払いますが、相続遺産から支払うあるいはご親族の間で分担して支払うというケースもあり分担する金額についての取り決めなどでトラブルに発展してしまうことが考えられます。
- □こういったトラブルを回避する為には、葬儀形式や葬儀のオプション・支払い方法などといった葬儀の費用について事前に話し合っておくことが大切です。分担するのであればその割合を決めておき、立て替えるなら誰が負担するのかというように事前に話し合っておくべきことは多々あります。親族全員が納得できる形を探すのが難しく葬儀費用の支払いについてお悩みの場合は第三者も交えて相談するのが得策です。
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葬儀でトラブルに発展しない為に
葬儀のトラブルに遭わない為には事前の準備がとても大切になってきます。ここからは葬儀でのトラブルを回避するために事前に準備しておくべきことについてご紹介致します。
葬儀社選びは慎重によく調べてから決定するようにしましょう。事前に口コミや評判を確認しておくことも大切です。また、病院が指定した葬儀社を選ぶといったような他人任せで葬儀社を決定することは避けた方が無難ですし、納得がいく葬儀を執り行う為にも避けた方が良いでしょう。あらかじめ複数の葬儀社のプランや評判を比較して選ぶのが一番安心です。調べて探すには何かと手間がかかってしまいますし、大切な方を亡くした直後で悲しみの最中にいる状態では大きな負担に感じるかもしれません。しかし、その分納得できる葬儀を執り行えるでしょう。
実際に契約をする際には、その契約内容やサービス内容について確認しましょう。契約内容に含まれているオプションには有料のものが含まれている可能性がありますので、どのオプションに費用がかかっているのかチェックする必要があります。前述した必須費用が葬儀社の葬儀プランの中に組み込まれているかを確認するのが大切だとお伝えしましたが、プラン中にそれらの費用が組み込まれていない場合やオプション料金が発生する場合でも、それだけで悪質業者と断言するのは早計です。お互いの為にも、契約内容や見積もりで納得できない部分がないよう契約する葬儀社とはしっかりと事前に相談をしましょう。
葬儀トラブルを防ぐためには、家族や親戚の方に葬儀についてあらかじめ相談しておくことも非常に大切です。葬儀を執り行う際には葬儀形式や葬儀のオプション・参列者へのお声がけ、支払い方法など相談しておくことがいくつもあります。ご自身と親族の方々の双方が満足して納得できる葬儀にすることで、故人様も安らかに旅立てるものです。故人様の遺志は勿論のこと、ご自分の意向もしっかりと伝え親族の方々の要望とも折り合いをつけるためにもあらかじめ葬儀について話し合っておくことが重要となります。