弔事用切手は普段見かける切手とは違い、喪中はがきや法事の案内などを送る際に貼るというように使用用途が限られています。
今回の記事では、弔事用切手について詳しくご紹介致します。
弔事用切手と慶事用切手について
弔事用切手を使用するのは訃報の手紙や弔事用はがき(喪中はがきや法事の案内)を送る際に限られます。普通切手とはデザインが異なります。弔事用切手は従来は、はがき用と手紙用の二種類がありましたが、平成23年度末に手紙用切手が販売停止となり、現在でははがき用(63円)のみで販売されています。絵柄は一種類のみで青と白を基調とした背景とグレーと白の花の落ち着いたデザインが特徴です。弔事用切手を使う際は私製はがきに貼って使用するようにしましょう。
弔事用切手とは逆のシーンで使われる慶事用切手というものもあることはご存じの方でしょうか。こちらは結婚式などのお祝い事に使用し、弔事用切手や普通切手とはデザインが異なり華やかなものが多く、基本的には鶴や松竹梅などの和柄が多いのが特徴です。近年では結婚式の招待状に使う切手として洋風のものが良いという方も増えていることからハッピーグリーティング切手といわれる、様々なデザインをあしらった切手も登場しています。
弔事用切手と慶事用切手の違いとして、先にお伝えした通り「慶事用切手は華やかである一方、弔事用切手は暗めの色合いで落ち着いている」という点が挙げられます。また、種類についても、弔事用は1種類のみであるのに対し、慶事用は多数のお祝い事に合わせて相応の種類が用意されています。切手の金額に関しても慶事用であれば63円・84円・92円とあるのに対し、弔事用は63円のみではがき用だけになっているという点でも違いがあります。慶事用と弔事用のそれぞれの特徴を理解ししっかり使い分けることが大切です。
弔事用切手の購入場所について
弔事用切手がどこで買えるのかについてですが、具体的には「郵便局・コンビニ・オンラインショップなど」が挙げられます。
郵便局であれば窓口で一枚ずつの購入が可能です。多くの枚数が必要でない場合や急いでいる場合には郵便局の窓口で購入すると良いでしょう。
コンビニについては可能性はゼロではありませんが、ほとんどの店舗では慶弔用切手を取り扱っていないと考えて良いでしょう。万が一コンビニで販売していたとしても、荷物の重さを測ることが出来ないため、封筒の場合は何グラムなのかを確認出来ず封筒に合った切手を購入することが出来ませんので注意が必要です。
最後にインターネットについてですが、郵便局に行く手間を省くことができるので選択肢として選びやすいのですが、購入する際には100枚単位での購入が必要となりますので、一枚ずつ購入することなどは出来ないので注意が必要です。送料が全国均一で720円かかるという点も抑えておきましょう。
切手が余った場合について
先にも述べたようにインターネットで切手を買った場合には100枚単位での購入となります。100枚単位で購入した場合にはきっちり使い切ることは難しいでしょう。また、郵便局で購入した場合であっても少し多めに購入したり、思ったよりも使わなかったなど、何らかの事情で切手が余ってしまう場合が想定されます。このように切手が余ってしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。
もちろん、普通の切手としても使用する事は可能です。可能ですが、特に弔事用切手の場合は使用すると驚かれたり非常識だと思われてしまう事が多いと言えますから、よほどの事情がない限り使用しないようにしましょう。
実はこのような慶弔用切手は郵便局に持って行くと、他の種類の切手やはがきやレターパックの封筒・郵便書簡などと交換して貰えます。注意すべき点としては、この様な別の種類の物と交換する際はそれぞれ手数料が必要になるという点が挙げられます。手数料の料金についてはどんな種類の物と交換するかによって異なり、例えば切手やはがきと交換する際は手数料として5円が必要となってきます。また、差額分の金額を払えば元の切手よりも値段の高い切手とも交換することも可能です。
最後に慶弔用切手の注意点についてご紹介致します。普通切手では値段が足りなかった時に2枚切手を貼るという事は一般的な方法ですが、慶弔用切手では2という数字は割り切れるため別れを表す縁起のよくない数字とされています。その為、もし1枚だけでは料金が足りない時には普通切手で対応するか切手を貼ってしまってから料金不足に気づいた時などは3枚切手を貼ることをお勧め致します。慶弔時のマナーを重んじる方は多くいらっしゃいますので注意しましょう。